蟲文庫サコッシュ

武藤良子さんの個展「百椿図」巡回展 倉敷編にあわせて、武藤さんが「蟲文庫サコッシュ」を作ってくれました。以前作っていた蟲文庫トートの補充が難しくなって久しいのですが、来年で店も30周年だし、またオリジナルの何かあったらいいなとぼんやり思っていたところだったのです。

絵柄のモチーフは地衣類。現在は「グレー地(黄)」「グレー地(青)」「黒地(緑)」「黒地(青)」の4種類。各1880円(税込み)

トートもいいけど、サコッシュも便利でいいですよ。よろしければ!

百椿図

この春は、久しぶりに店内での展示を行いました。武藤良子さんによる『百椿図』巡回展倉敷編。

2023年3月21日(火)〜4月10日(月)

この『百椿図』(ひゃくちんず、と読みます)は、武藤良子さんが宮崎の「まごえもん椿油」からパッケージ用の椿の絵を依頼を受けて、椿の絵をたくさん描いているうちにはじまった展示です。これまで東京、盛岡、仙台、岐阜、とめぐりつつ、その都度あらたな椿の絵が生まれて行くというもので、今回の倉敷では椿の季節らしく、華やかな絵となりました(写真の左側、額に入ったまごえもんの椿の絵のあたりの5枚です)。このあとは沖縄へと巡回するそうです。

武藤さんの展示は2010年夏の『曇天画』以来13年ぶり、店内での展示そのものも2018年秋の加藤休ミさんの『一点クレヨン画展』以来5年ぶりでした。昨年秋だったか、武藤さんが「蟲さんでもまた展示ができませんか?」と連絡をくれて、わたしも「あ!それはぜひやりたいです!」と思い、そして実現しました。ここ数年は、二度にわたる骨折とコロナの流行とで、なんとか店を維持していくだけで精一杯でしたので、わたし自身は「ああ、やっとここまで来ることができたな」という感慨もありました。武藤さん、ほんとうにありがとうございました。

期間中は地元のお客さんや武藤さんのご友人はもちろん、観光地ならではの通りすがりのいろんな国の方々が覗いてくださり、たいへん賑やかな三週間となりました。ヨーロッパからお越しと思われる男性が、少しだけ日本語がわかる奥さんに聞きながら、小さい声で何度も練習してから「トテモキレイデス」と言ってくださったのも嬉しかったです。

それから、この展示にあわせて武藤さんが「蟲文庫サコッシュ」を作ってくれたので、こちらのご紹介もまたあらためて。

たぶんヤブツバキ。

乙女椿

白侘助

今年もよろしくお願いします

ぼやぼやしているうちに、前回の投稿から半年以上もたち、2023年1月も半ばとなってしまいました。この年末年始は、おかげさまで自分にも家族にも何事もなく無事に営業でき、数年ぶりになる方などにも大勢お会いすることができました。ほんとうにありがとうございました。

店の近くに総合病院がいくつもあるので、ふだんから「今日は病院で」といって覗いてくださるお馴染さんも少なくないのですが、そんなみなさんのお顔もぽつぽつ見られるようになったここ数日です。これからしばらくは倉敷のこの界隈も閑散期になりますので、ゆっくり棚の整理や補充をしていきたいと思います。ひきつづき、どうぞよろしくお願いいたします。

庭の臘梅が咲きはじめました。