10月に発売された別冊『暮しの手帖 』「あの人の読書案内」に、昨年の32号の特集「書皮の心意気」でご紹介いただいた武藤良子さんによる枇杷の絵の書皮が再び掲載されました。ありがとうございます。この書皮は店の三十周年を記念して作ったものですが、今後も継続予定ですので、ご希望の方はお気軽にお申しつけください。この枇杷の絵をあわせて単行本用が3種、文庫用が1種あります。時々、この書皮をめざしておみえになる方もあり、とても嬉しいです。

::::

10月に発売された別冊『暮しの手帖 』「あの人の読書案内」に、昨年の32号の特集「書皮の心意気」でご紹介いただいた武藤良子さんによる枇杷の絵の書皮が再び掲載されました。ありがとうございます。この書皮は店の三十周年を記念して作ったものですが、今後も継続予定ですので、ご希望の方はお気軽にお申しつけください。この枇杷の絵をあわせて単行本用が3種、文庫用が1種あります。時々、この書皮をめざしておみえになる方もあり、とても嬉しいです。

::::

東京動物園協会の季刊誌『どうぶつと動物園』2025年秋号(第740号)の「ヒト、どうぶつを語る」というコーナーに文章を寄せました。生き物にまつわることならなんでも自由に、ということで、いろいろと迷いましたが、普段からよく思い出す、子どもの頃には身近にいた牛について書きました。イラストは牧野伊三夫さんです。嬉しい!
この「ヒト、どうぶつを語る」はタイトルを変えながらも長年続いている人気のコーナーなのだそうですが、牛が登場するのは、2005年のアーサー・ビナードさんの回以来ではないかとということでした。なので、きっと20年ぶりの牛の話。
『どうぶつと動物園』は、都立動物園・水族館のミュージアムショップ、ギフトショップ、公式オンラインストア、書泉グランデで販売されています。ご興味のおありの方はぜひ。表紙のマヌルネコもすごくいいですね。

::::::

少し前のことになりますが、ちいさなかがくのとも 2025年6月号『すうる すうる ぴたん』中村 文 ぶん、山本久美子 え(福音館書店)の折込付録の「わたしのとっておき」コーナーに文章を寄せました。本誌のカタツムリの “でんちゃん” のお話もとてもよかったです。機会がありましたら、ぜひ手に取ってみてください。わたしは水鳥の観察をはじめたきっかけなどについて書いています。

たくさんのふしぎ『コケのすきまぐらし』田中美穂 文 / 平澤朋子 絵 (福音館書店)が中国の接力出版社より中国語簡体字に翻訳されて発売されました。『苔蘚的奇妙生活』訳は田秀娟さん。構成などはほぼそのままですが、紙質がちょっと違ってしなやかでこちらも素敵です。日本版は2021年10号の月刊誌なので版元の福音館書店ではすでに品切れですが、蟲文庫にはまだもう少し在庫があります。

蟲文庫三十周年記念として、こちらも武藤良子さんの絵とデザインで書皮4種(文庫・新書用1種、単行本用3種)をつくりました。ご希望の方には巻いてお渡ししますのでお声掛けください。サイズが合えばラッピングも可能です。
どれもとてもいいのですが、文庫・新書用の小さいのは、なんと武藤さんによる消しゴム判子のコケなのです。 蘚類も苔類もいます。すごい!かわいい!



おかげさまで蟲文庫は30周年を迎えることができました。30年店を続けられるというのは本人の努力や希望だけでどうにかなるものではありませんので、本当におかげさまとしか言いようのないことです。これからもできる限り続けていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
その30周年を記念して、武藤良子さんが描いてくださった枇杷の絵で挨拶状を兼ねたショップカードをつくりました。デザインも武藤さんです。枇杷というのはこちらからの希望でしたが、ほんとうにすばらしい枇杷の絵になりました。うれしいです。


2月2日(金)から日本でも公開されるバス・ドゥヴォス監督の映画『Here』の試写をみました。多言語、多文化が共生する都市ベルギーのブリュッセル。閉塞感を抱えるルーマニア人の労働者のシュテファンと中国系ベルギー人であるコケ研究者シュシュとが出会い、かすかでひそやかで、しかし逞しいコケという存在に触れていくうちに心身のこわばりがほどけ、柔らかなつながりが生まれるというような物語。とても静かで、説明的な要素の少ない映画ですが「目線が変わると世界が変わる」瞬間が、森の中の木々やコケの鮮やかな緑の空間に描かれるのがとても印象的でした。
鳥のさえずりや風の音、光、そして音楽もすばらしく、また顕微鏡下の細胞の様子や、例えばナミガタタチゴケの「ナミ(波)」の部分までしっかり確認できるほどの拡大されたコケがスクリーンいっぱいに映し出される場面などもあり、ぜひ映画館で観て、どっぷり浸かりたいと思う作品です。
ヨーロッパの鉄道は1835年(日本では天保6年)にブリュッセルとオランダのマリンに敷かれた22kmが始まりだそうです。映画の中にもそんなセリフも登場しますが、鉄道好きの方にも眼福、耳福とおもわれる場面がいくつもありました。貨物も出てきます。ええ、わたしも鉄道好きです。
バス・ドゥヴォス監督『Here』(2023年 ベルギー)、『ゴースト・トロピック』(2019年 ベルギー)。2月2日(金)より
Bunkamuraル・シネマなどで公開がはじまります。
予告編 https://www.sunny-film.com/her


昨年の11月下旬、知人からニホンイシガメのこどもをもらいうけました。夏に卵から孵ったばかりのちびちびで、うちに来た当時は甲長3.8cmでしたが、この冬は水中ヒーターを設置して加温飼育しているため、なんだか見るたびに大きくなっており、現在 5.1cm。ひとまず元気いっぱいなのでなによりです。名前はつきちゃん。オスかメスかはまだわかりません。

写真は1月2日のもので、この時はまだ4.6cmでした。
元日に能登で大きな地震がおこり、それに関連する飛行機事故もあり、国内のことだけを見ても胸がいたみ、気のふさぐ年明けとなりました。今日1月17日で阪神淡路大震災から29年。こうして「いつもどおり」帳場に座っていられるは、ほんとうに奇跡そのものだと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

武藤良子さんの個展「百椿図」巡回展 倉敷編にあわせて、武藤さんが「蟲文庫サコッシュ」を作ってくれました。以前作っていた蟲文庫トートの補充が難しくなって久しいのですが、来年で店も30周年だし、またオリジナルの何かあったらいいなとぼんやり思っていたところだったのです。


絵柄のモチーフは地衣類。現在は「グレー地(黄)」「グレー地(青)」「黒地(緑)」「黒地(青)」の4種類。各1880円(税込み)
トートもいいけど、サコッシュも便利でいいですよ。よろしければ!